ライティング導入のタイミングは？
多少個人差はありますが、6歳ぐらいまでは「書く」ことよりも
「読む」ことを重視したほうがいいと思います。
幼児向けの英語教室では簡単なアルファベットを
書くことも同時に学習のカリキュラムに
入れているところもあるようですが、
そもそも幼児は筆圧も弱くうまく
書くことができないので、非効率になる場合が多いのです。
「書き」の導入は無理せずタイミングをみて取り入れましょう。
【低学年】
低学年では、「書くこと」も重要になります。
日本語ほど複雑な書き順はありませんが、
最低限の書き順やバランスを覚えることはとても大事です。
アルファベットをきれいに
書けるようになったら、
３レター（catやmapなどの3語の単語）から書き練習を始めます。
注意することは、小文字で下に下がる単語を
バランスよく書けているかどうか、
書くときに発音しながら書いているかどうかです。
音と文字を一致させながら
書くと早く定着するのでおすすめです。
アルファベットや単語がきれいに書けるようになったら、
英語絵本からの短いセンテンスを書いてみましょう。
絵本のようにイラストからイメージしなくても
読めているかの確認にもなりますので、
書いたら必ず音読してみましょう。
【中学年・高学年】
短いセンテンスがストレスなく
書けるようになったら少しずつ日記を書いていきます。
英語日記と聞くとハードルが高いように感じますが、
実際はこれまで練習して書いてきたものの応用です。
最初から自分の書きたい文章を
ひねり出して書くのではなく、「書き換え文」の練習です。
書くことが好きな生徒さんは、
自分の言葉で自分の伝えたいことを書くことにこだわりますが、
最初はテンプレにあてはめたような文を
ひたすら練習するのが一番です。
もともとある例文の単語の部分だけを変えたり、
曜日や登場人物だけ変えたりするのです。
私はよく日本語の作文ではないので練習の為
本当のことを書かなくていい、
と生徒さんたちに伝えます。
書きの練習の際は、自己紹介の文でも、
名前がアメリカンネームにしたり
出身地がヨーロッパになっていても問題ないのです。
たくさん書くことで文法も定着してきますし、
これを機に新しい単語のスペルを
覚えることもできます。
【中学生】
中学に上がる少し前からのライティングでは、
基本的な細かいルールを確認する必要があります。
ピリオドは忘れられていないか、
短縮形は理解しているか、
複数形のＳは大丈夫か、
などそれぞれのレベルに合った
基本ルールをチェックしていきます。
英検の3級以上では英作文も含まれますが、
英検の作文練習の際も
最初は模範解答をひたすら書く練習から入ります。
英検はパターンが決められているので、
どんな質問に対して
どのような書き方が点数につながるかを
意識する必要があるからです。
英検のライティングでも、
本当のことを書くかどうかは評価に入りませんので、
自分の自信のある単語やフレーズを使って
条件にあった書き方をするのが重要になります。
