【間違いだらけの英語学習法】
~英語学習の最初の目標立てを間違えていませんか?~
いつから英語を始めるか、
ご家庭によってお子さんによってさまざまですが、
英語を始める最初のきっかけや
目標が「英語のテスト」になると
途中で挫折する場合があります。
なぜかというと、
―間違いを
恐れるようになるからー
中学で初めて英語を習ったお父さんお母さん世代で、
英語が苦手(英語が話せない)理由の一つは、
「英語=教科」として勉強してきたケースが多いです。
初めからテスト対策としての英語学習法になるので、
いかに点を落とさないようにするか
気をつけるようになります。
英語は語学学習です。
何度も間違えを繰り返しながら習得するものですが、
英語の習い始めの目標が「テストの点数」や
「合格」だとしたらどうでしょうか。
「英語」が受験勉強の為だけとなってしまったら、
思うような結果(点数や合否)がでなくなった途端に
英語が嫌いなってしまいます。
では何を目標としたらいいでしょう?
お子さんには英語を学習する理由を
どのようにつたえたらいいでしょう?
英語コミュニケーションできるとこんなに楽しい!
という例を伝えましょう。
子どもが小さいうちは、「ただ楽しい」「日本語以外の言葉って面白い」
という感覚だけで充分です。
でもある年齢がきたら、英語コミュニケーションが
できるようになった後の世界を想像できるように
色々な例を出しながらお話してあげましょう。
日本だけにいると英語ができなくても困ることがありません。
子どもたちが英語の必要性を感じなくなったり
面白さがわからなくなると学ぶ意欲もなくなります。
そんな時に「英語の成績悪いからもっと勉強しなさい」
とか
「せっかく塾に行っているんだからもっと点数をあげなさい」
というお声かけをしたら逆効果。
一気にやる気が失せてしまいます。
ではどのような話をしてあげたらいいか。
自分の子どもが興味をもっていることや
身近にいるバイリンガルの子どもの例を考えてみましょう。
私の生徒さんで、将来「ネイリスト」になりたいと
言っていた5歳の女の子がいました。
私はその子に事あるごとに、
「英語しか話せないお客さんが来てもやってあげられるね」
「Oちゃんが大きくなるころには英語で話すのが(接待するのが)
当たり前になるかもしれないから英語できるとラッキーだね!」
と伝えていました。その子は中学へあがったと同時に
学校英語は面白くないけれど、
将来の為に英語は続けると言っていたのが印象的でした。
日本が大好きで海外へは興味がないと言っていた7歳の男の子、
将来の夢は「社長さん」大きくなったら「お金持ち」になるのが夢でした。
こういうタイプの生徒さんには、
「日本に居ながら英語で発信される有力な情報をキャッチできるよ!」
「英語の話せる社長とできない社長ではとれる仕事の量も変わるよね」
というような話をかみ砕いて話します。
また高所得層のほうが英語をできる割合が高い話の例を伝えることもあります。
音楽が好きな子どもたちには、
「海外で発表する場があったらいいね!
英語でコミュニケーションできたほうが楽しいね」
「共通の楽器ができるお友達が世界中に増えたら素敵だね」
というお話をします。
「色々な国のお友達もたくさんできるし、
その国で流行っている遊びを一緒にすることも
できるのは嬉しいよね」と伝えます。
ちなみに娘は何度か海外での音楽サマーキャンプに
参加していましたが、6歳ごろは
「日本の飴食べる?」というフレーズを
使ってお友達を作っていました。
英語コミュニケーションできると
世界中のお友達ができるとすでに肌で感じていたからです。
その時娘は「この発音正しいかな」とか
「文法合っているかな」など考えていません。
―英語を学ぶ=世界が広がって楽しいことがたくさんあるー
ということが分かって,はじめて次のステップへすすみます。
【いつからテストを意識する?】
私が初めてお教室を立ち上げた当初「テストをやらない」
と決めていました。
もちろん娘は0歳から英語のインプットなど
色々試していましたが、よく周りで聞くような
「〇歳で英検準1級!」というような目標を
を立てたことはありませんでした。
理由は、「英語=勉強」「英語=いい点数をとるもの」
「英語=間違えてはいけないもの」という認識が先に入って
しまうと英語を楽しめなくなると感じたからです。
まずは英語コミュニケーションすることに
抵抗がなくなって楽しめるようになったら、
自分で目標を立てていけると思ったので
その順番を間違えないようにしようと
思っていました。
お教室は「テストをしない英会話教室」
としてスタートしましたが、
当時中学生の「英検対策コース」は希望者のみ行っていました。
つねにお教室で私の仕事が終わるのを待っていた娘は、
ある時「お兄ちゃんたちが聞いているCDの問題全部わかるよ」
と言ったのです。
英検5級~3級のリスニングを繰り返し行っていた時期で、
ほぼ毎日数時間の英語インプットされていた状態でしたので、
試しに通しで解かせてみました。
結果ほぼ満点でしたので
その時初めて、「英検を受験させてみようかな」と思い
約1か月で5級対策をし合格。
数か月後には4級も合格することができました。
当時同い年くらいの生徒さんが何名かいたので、
試しに受験を勧めてみたところみんな合格。
一番驚いていたのはお母さま方でした。
その時感じたのは、
「結果は後からついてくる」ということ。
英語が好きで楽しく続けられると、
ちょっとした対策をしただけで
無理なく目標達成できるのです。
【テストを目標にするタイミング】
このような経験から、テストや英検などを目標にする場合の
タイミングがいくつかあると確信し、
時期をみてお母さま方にお伝えするようにしました。
低学年で5級から3級まで合格した生徒さんもいれば、
中1で3級以上からスタートする子もいます。
子どもは十人十色、どの子にも
一斉にすすめることはしませんが、
次のステップへすすむ目安として
次のような場合におすすめしています。
□英語2000時間以上のインプットが終わっている
□英語の楽しさ、コミュニケーションの面白さを実感できている
□テストを楽しみながらできる
□点数をモチベーションに変えられる
□小学校高学年から中1でまだ英検の経験がない
□子ども自身がテストや英検に興味がある
英語学習、スタートが最も重要です。
子どもたちが楽しいと興味を持てたものは、
自ら学ぶ力もついてきます。
まずは最初の目的や
お声かけを間違うことのないように始めていきましょう!