英語教育 間違いだらけの英語学習法

「聞く・話す・読む・書く」英語の4技能・学ぶ順番はだいじょうぶ?

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【間違いだらけの英語学習法】

 

―「聞く」⇒「話す」⇒

「読む」⇒「書く」の順番で学ぶ理由―

 

・すべての赤ちゃんは

「聞く」ことから始める

語学を習得の第一歩は「たくさん聞く」ことから始まります。

赤ちゃんは生まれてから周りの音を聴いて育ちます。

意味が理解できなくても

何度も何度も話しかけられて少しずつ覚えていきます。

どのくらいで言葉を発するか個人差はありますが

意味のある言葉を発するまでに

2000時間から3000時間「聞く」ことが

必要と言われています。

それまで膨大な時間をかけてたくさんの

日本語をインプットしていいます。

これは他の言語でも同じこと。

たくさん言葉が蓄積されて、ある日突然マネをして

「話す」ことができるようになるのです。

少しおしゃべりが上手になった子どもは、

絵本を自分で読もうとします。

最初は文字とページが合っていない場合もありますが、

それでいいのです。

だんだん文字と音が一致してきて、

最後に真似て書く段階に入るのです。

・「話す」より先に「書き」をすると

スピーキングに影響が出る?!

日本では英語を教科として

導入されるのが中学からでした。

2020年から小学校英語改革が始まりましたが、

十分な授業が行われているか

まだまだ疑問点があります。

 

なぜなら教える先生が追いついていないので、

何をどのくらいどのように取り入れたらいいか

模索中の段階だからです。

どんなにいい教科書ができても

ALTの先生を採用しても教え方が

不十分ではあまり成果がみられません。

 

「話す」より先に「書き」を

重視してきたやり方では、英語が話せるようになりません。

お父さんお母さん世代で中学から

英語を始めた方なら想像つくと思いますが、

最初に教科書を読んでそれを書き写して暗記をする、

そして文法を理解するというやり方で

英語が流暢に話せるようになった人はいたでしょうか。

 

テストで高得点取れて英語の成績が良くても

英語コミュニケーションが苦手な生徒は

たくさんいます。

 

なぜかというと、

「伝えることの楽しさ」や

「英語コミュニケーションの面白さ」を知る前に

たくさんのルール(文法)に縛られてしまうから。

 

「Heの時はdon'tじゃなくてdoesn'tだから。。。」

など話す前に頭で考えるようになります。

 

 

話す機会が少ないと、いざ話そうするときに

すぐに口から出てこなかったり、

間違えが気になりすぎて思うように

喋れなくなってしまいます。

 

また間違えながらもどんどん

英語を喋ろうとする生徒より、

ペーパーテストで高得点の生徒のほうが

評価が高く成績がいいと、

やはり「話す」ことは後回しに

なってしまうのです。

 

「読み書き」よりも

先に習得したい言語の

「音をたくさん聞いて」

「真似て話す」ことが大事です。

・外国人から見た日本人の英語

 

海外の人がアジア人の英語を聞いたときに、

すぐに「日本人の英語だ」とわかる特徴があるそうです。

それは次の5つ

 

1 声が小さい

日本人は英語を話すときにとても

声が小さくなりがちです。

ふだん日本語でもそんなに大きな声で

話さない人はもちろんのこと、

英語となるとさらに小さくなる人が

たくさんいます。

そして聞こえなくて聞き返されると、

「自分の英語が伝わらないのでは」と思ってしまい

不安になって喋れなくなってしまう。。。

そんな様子を見かけるとすぐに日本人だと思うそうです。

同じアジア人の英語でも、中国や台湾の人たちは

声が大きく堂々としています。

完璧な英文法ではなくても、

たとえ間違った言い方であっても

「伝える」ことに意識を向けてはっきりと話します。

2 Rの発音ができない

これはよく言われること。

英語には日本語にない音があるということを

最初に耳から学ばなければなりません。

まさに「聞く」学習が重要になってきます。

カタカナ英語に慣れてしまうとRの音の特徴もわからなくなってしまいます。

 

3 単語一つ一つ区切りで発音する

英語を学ぶときに単語一つ一つで覚えてしまうと、

フレーズにしたときに全く違う音に

聞こえてしまったり

聞き取れなくなることがよくあります。

それは、単語区切りで発音しているからです。

英語は文章としてつなげると、

消えてしまう音や違う音として発音するものが

たくさんあります。

例えば、「in a box」の「in a」は

「いん あ」ではなく「いんな」

または「いな」と聞こえます。

「an apple」は「あん あっぽう」ではなく

「あんなぽぅ」に近い音に発音されます。

たくさん「聞く」学習から入った場合は

耳がそのように慣れているのですぐに

わかるのですが、単語区切りで発音して

暗記してきた場合は、

自分が発音するときも一語一句

単語を読むような話し方に

なってしまうのです。

そのような話し方をしていると

日本人だとわかるようです。

 

4 抑揚がない

日本語は上がり下がりの少ない言語です。

でも英語は極端に抑揚をつけた

話し方をします。強調したい単語は

強くアクセントをつけて、

ジェスチャーを交えながら話す人も多いです。

たくさん英語を聞いてきた人は

「英語の音の特徴」が分かるのですが、

英語を読むとき・話すときに

日本語の時と同じように声を出すと、

とてもわかりにくいそうです。

 

 

4 複数形の「s」を忘れがち

英語では複数形に「s」をつけます。

「a book」なのか「books」発音を聞いていても

しっかり分かるように話しますが、

日本語には複数形の概念がありませんので

あまり気にしません。

本が数冊あっても

「本たち」とは言わないので

英語でも忘れがちになります。

まとめ

 

英語を習得する順番は

1「聞く」⇒2000時間以上

・理由は英語の音の特徴を知る・聞き取れる音は発音できる

 

2「話す」&「読む」⇒真似る

・何度も間違える経験をする・英語コミュニケーションの楽しさを体感する

 

3「書く」⇒細かいルールを覚える

・音と文字を一致させる。・スペルを覚える

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