【聞くこと+真似ること重視】
―どんな時期―
3歳くらいになると少しずつ
じっと座っていられるようになります。
4歳ごろは幼稚園に通うお子さんも
多いので絵本も集中して聞くことができます。
英語絵本のCDと一緒であれば
同じように音読したり、
暗唱できる子もいます。
真似ることも得意な時期なので、
繰り返し耳に入ったインパクトのある
メロディーなど繰り返す子もいます。
絵本の音源もびっくりするほど
そっくりに真似ることが
できる時があるかもしれません。
子どもは気に入ったものを
飽きるまで何度も読む傾向がありますが、
興味を示すのはとてもいいことです。
どんなに好きでも
ある日突然見向きも
しなくなることがありますので、
好きなうちは
何度でもまるで初めてのような気持ちで
おつきあいしましょう。
好きなものを飽きるまで自由に手に取る間も、
少しずつ違う絵本を導入したり
朗読のCDを聞かせたりすることで、
また次の「好き」に出会えることがあります。
去年はまったく興味がなかった絵本が、
急にお気に入りの1冊になることもあります。
次々買わなくては!
と焦る必要もなく、
今ある絵本シリーズを
忘れたころにもう一度並べておくのもいいでしょう。
私の生徒さんで、
トーマスとアンパンマンが大好きな3歳児がいます。
毎回今月の絵本として4冊づつ導入するほか、
一言でも「アンパンマン」という声が聞こえたら、
すぐにアンパンマン英語バージョンを読みます。
こちらはもう半年以上同じ絵本になりますが、
子どもの「好き」に便乗して
何度も読んであげることを大切にしています。
好きな絵本なので、まるで初めてのように
「わぁ!」と声を上げて聞いてくれます。
大人はつい、
同じもので大丈夫かなと
思うかもしれませんが、
子どもにとって好きなものは
いつも新鮮に感じるものです。
またこの時期は、
絵本のイラストを見ながら聞こえてくる音源と
その意味を自分で関連づけられるようにも
なりますので、
絵本でrainy という言葉を覚えると
雨の日には同じように発音することもあります。
虹のイラストをみて
rainbowと指さすこともあります。
それから完璧ではなくてもストーリーを
暗記できるようになるので、
できたことをたくさん
褒めてあげましょう。
音読し始めたら細かい部分を
お直しすることなく
とにかく聞きにまわりましょう。
褒められると
嬉しくて子どもは何度でも読みたくなります。
―何をする?―
基本的に2歳3歳から
やっていることと変わりはありません。
引き続きかけ流しをすることで
英語環境をつくり、
1日1回一緒に絵本をめくる
時間をつくること、
そしてたくさん英語遊びをすると
より英語が楽しくなります。
英語遊びとしては、
マッチングカードや
魚釣りゲームがおすすめです。
絵本に出てきた単語の
イラストを使うと簡単な復習にも
なりますので、
可能であれば簡単に
カードを手作りするのもいいですね。
そしてゲームをするときには、
あまり助けすぎず子どもの
「できた!」に共感し、
少しずつカードを増やしたり
難易度をあげていきます。
忘れてはいけないのが、
必ず英語で単語を言うことです。
自分が取れたカードをその都度発音し、
最後にもう一度全部言えたら
OKにするなど
ゆるめのルールを決めるのもいいでしょう。
カードプレイをしたら
取れた枚数を英語でカウントするのも
忘れずに。
取れる枚数が増えると
必然的に覚える数も増えてきます。
この時期はよりアクティブに
身体を動かすようになりますので、
スペースに余裕があれば、
カルタ取りも少し離れたところから
走って取りにいけるようにするのもおすすめです。
また、4歳くらいになるとサイモン・セズも
できるようになります。
時々指示を出す側に
まわってもらうのもいいですし、
スピードやテンポを早めて
アレンジするのもおすすめです。
外出の機会には、外にある「英語表記」を
探してみるのもゲーム感覚で楽しいです。
ある生徒さんは駐車場の「P」を見つけると
必ず反応します。
ペットショップで「Dog」という文字を
お見掛けすることがあるかもしれませんし、
ドリンクに「apple juice」と
書いた文字を目にするかもしれません。
まだ書けなくても
読める文字に
たくさん出会うことがありますので、
すこしアンテナを張りながら
お出かけするのもおすすめです。
わが家では、娘が動物好きなため
頻繁に動物園に通っていました。
ほとんどの動物を
英語で発音しながら回りましたが、
真似て発話するものもあれば、
何度私が英語で言っても
スルーされるものもありました。
「monkey(さる)」だけ
きれいな発音でいう時もあれば、
なぜかやぎだけ日本語で
「ゆきちゃん」と呼ぶ時もありましたが、
なんでも完璧じゃなくて
大丈夫なんです。
お勉強のようにならず
楽しむのが一番です。
また、夏のナイトイベントで
動物園に行ったときには、
きれいな月を見ながら
何歩か歩くたびに「moonね!」と
言っていました。
普段絵本やカードで覚えていたものを
実物でも確認しているかのように、
繰り返し繰り返し発話することもあります。
この時期
色々なことを吸収しやすく、
感性も豊かな時期なので、
5感使って英語も楽しめたらと思います。
―フォニックスは?―
フォニックス音源を
十分に聞いてきたお子さんは、
すでにカードも暗記できるように
なっています。
一緒にカルタ取りをしながら
音の理解度を確認していきましょう。
まずは5枚くらいのカードを並べ、
単語を言うのではなく
「BBB(ぶぶぶ)」や
「DDD(ドゥドゥドゥ)と音を言います。
お子さんが取る時には
「bear(べあぁ)、bat(ばぁっt)」
と単語を言いながらとれたらOKです。
カードが少なくなってきたら付け足します。
「C(くっ)」と「K(くっ)」
などまぎらわしい場合は、
一緒に並べないようにするといいでしょう。
逆に「V(ヴぅ)」と「B(ぶぅ)」
などは
きちんと音が分かるか
一緒にならべて確認していきましょう。
この時期は
間違えてとっても直したりせず
楽しむことが優先です。