ホームバイリンガル 英語教育 間違いだらけの英語学習法5

低学年からのフォニックス

投稿日:2022-01-17 更新日:

 

 

【フォニックスとは?】

フォニックスとは一言でいうと

「アルファベットの音」の学習です。

日本語のひらがなは文字と音が

一対一対応になっています。

「あ」の文字は「ア」と発音されますが、

英語のアルファベット「C」は「クッ」と

発音されます。

この読み方を学ぶことによって

英語が読めるようになるのですが、

逆にフォニックスを学ばないと

正しい音の特徴がわからないまま

英語を学ぶことになるので、

自分の知っている英単語の発音と

ネイティブが話す音が違って

聞こえることが多くなります。

また、聞き取れない音は口から出て

きませんので

正しい発音ができなくなってしまいます。

 

【フォニックス効果は?】

英語は「あ」の音一つとっても

「あ」と「え」の間の音や

「お」の口で発音する「あ」などいくつかあります。

すべて同じ「あ」で発音すると

日本語発音(カタカナ英語)のような音になりがちです。

フォニックスを学ぶことで

音の特徴を知り、

ネイティブ音が聞き取りやすく

なることで同じ音が発音できるようになります。

また、フォニックスを

マスターすることは

子どもが自ら学ぶきっかけにつながります。

フォニックスを学ぶと

絵本の簡単な単語から読めるようになるので、

それが自信にもつながっていきます。

 

 

【カタカナ発音ルビは有害?!】

カタカナの読み仮名は

英語学習においてかなり有害です。

すでに日本ではたくさんの「カタカナ」に

あふれていますので、

すでに定着している日本語英語(カタカナ発音)の

発音を直すのは

大人になればなるほど難しくなります。

例えば「アップルジュース」や

「マザーバッグ」「ウェルカムボード」など

目にしたものを普通に読むと日本語読みになり、

ネイティブには伝わらない発音なのです。

 

フォニックス読みができるようになると、

単語にカタカナルビをすることが少なくなります。

アルファベットの音の特徴が分かると読める英語が増えるのです。

 

 

低学年からのフォニックス

低学年からのフォニックスは、

これまでたくさん英語を

インプットしてきたかどうかで

多少導入の仕方が変わってきます。

まず英語が初めてでフォニックスも

未経験の生徒さんは

とにかくフォニックスの歌やチャンツで導入をし、

暗記をすることから始めます。

あまり細かく発音を直すことをせずに

音源と同じ発音で歌いながら覚えていきましょう。

多少発音が違ったように聞こえても

子どもの方がネイティブ音に

近いことが多いので、

この時期は細かく直すことはせずに

見守ることにしましょう。

すでにフォニックスの歌を

たくさん聞いてきたお子さんは、

しっかり定着しているかどうか確認していきます。

例えば「V」「ヴ」で始まる単語が

すぐ出てくるか、

同じ「あ」の音でも

「A」と「U」の音の違いがわかっているか

などチェックします。

ただ先生のように確認するというよりは

カード遊びやカルタなどで

遊びながらさりげなく確認してあげることを

お勧めします。

テストのようになると

嫌がるお子さんもいるので気をつけましょう。

AからZまでの音の特徴が

理解できているようなら、

次のステップにすすみます。

 

次は「TH」や「GH」「EA」など特殊なスペルの音、

口の形などを導入です。

低学年のうちにこのような音を

正しい口のかたちで発音できると

後々とても楽なんです。

高学年以降になると

あらゆる説明をしながら

一つ一つの音を学ぶことになりますが、

低学年のうちは

「口の形見ててね」と

いいながら

発音するだけで真似できる子が

ほとんどです。

フォニックスの音の特徴を

わかっていることが確認できたら、

簡単な単語を書いていきます。

最初は「DOG」「CAT」などの

3語の単語からです。

お日様の「サン」を「SAN」ではなく

「SUN」と書けるか

「赤」を「LED」ではなく

「RED」とRの音の特徴が

わかって書けるかなど見てあげましょう。

そして書くときは必ず音読しながらです。

「ドゥ・オ・グッ」「DOG」というような感じです。

フォニックスの歌やチャンツ・ワークブックは

検索すると色々なものが出てきますので

年齢に合ったものを選ぶことが

ポイントです。

例えば1年生と3年生では

書きやすい文字の大きさも違いますし、

書ける単語も違ってきます。

これまで聞いてきたアルファベットの音と

自分が書いている単語がリンクするようになると

読める単語が多くなるので

自ら英語絵本を音読するのが

さらに楽しくなります。

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