20年間子どもたちに英語を教えてきて、
感じることの一つ。
英語ができるようになってくると
自分に自信を持てる子が多い。
さまざまな理由が考えられますが、
今日はそのうちの2つ
お伝えします。
「英語」という言語のおかげ
一つ目は、「英語」が「日本語」に
くらべてポジティブな言語だからでは
ないかと感じています。
例えば、日本語で何か褒められると
謙遜して「そんなことありません」と
いうニュアンスの事を言う場合が多く、
そのほうが感じがいいという
イメージを持たれています。
「英語」は褒め合うフレーズは日常茶飯事で、
それに対して、本当に自分が
そう思う、思わないは別として
堂々と
「Thank you」といいます。
日本語では何か
「できるかできないか」
問われると、完璧ではない限り
「あまりできない」と伝えがちですが、
英語では
「できます!」
と答えることが多いです。
たとえば、
「英語話せる?」と
聞かれると簡単な挨拶が
出来る人でも「NO」と伝えます。
逆にネイティブに
「日本語出来る?」と
聞いて
「こんにちは」と「ありがとう」
しか言えない人でも
「少しできる」という人が多いです。
こういう場面で
こう聞かれたら
こう答える
が
英語ではとてもポジティブな
ものが多くそれが当たり前になっています。
アメリカの子どもの86%が自分自身に満足しているのに対して
日本の子どもたちはたった45.8%というデータがあります。
そう考えると、
ふだん口に出している「英語」という
言語の特徴ややり取りが
無意識に自信につながったり、
自己肯定につながっていることが
わかります。
小さな積み重ねの成果が自信につながる
これは英語に限らないという人も
いるかもしれませんが、
「英語」ができるようになる段階を
少しずつ実感できるようになると
かなり自信がつくもの。
例えば、知っている単語を
ネイティブ並みに発音して
外国人に褒められたとき。
英語絵本をスラスラ読めるように
なったとき。
英会話でコミュニケーションが取れて
おもしろい!と実感できた時。
目に見えた成果を
確認するために行った
英検テストで合格できた時。
みんなの前で英語スピーチしたり、
暗唱大会に出場したとき。
道端で英語で話しかけられ
対応できた時、など。
他の教科と違ったステップ段階を
踏んで達成感を味わうことができます。
そこで「自分は英語ができるんだ」と
感じると、日本語でも堂々と自分の
意見や意思表示をするようになっている
自分に気づき、そこからさらに成長できます。
なぜなら、英語は常に相手の意見を聞くのが
当たり前で、「Yes」「No」もある程度
はっきり伝えなければない言語だから
自分の考えを伝えるというのが
自然と習慣になってくる
からです。
学生のうちは無意識で気づかないことが
多いのですが、お教室の卒業生や大人の生徒さんからの
声であらためて納得します。
最後に
以前は
子どもに英語を習わせたり理由が
「中学で困らないように」
「みんなが習い始めているから」
という理由が主でした。
今は
「子ども自身が自分に自信をもって、
しっかり自分の考えを伝えられる子に
育つように」という想いで始められるのも
アリだと感じています。
そしていつの間にか世界中の人たちと
個人でもつながれるのが当たり前な
日本になるのでは!?
そんなパワーが英語という言語には
あるのだと確信しています。