お家で英語を話す環境ではない場合
ネイティブ音源に頼るしかありません。
これをしっかり続けられるかどうかで、
数年後に大きな違いが出てきます。
効果が見えにくいので
「英語絵本CDは読めるようになったら
聞かなくていいかな」と思う人も必ず出てきます。
でも
継続している人としていない人では
本当に大きく違ってきます。
これは本当に時間が経ってからではないと
効果がわからないのでいかに信じて
継続するかで結果に影響します。
かけ流しの例
私の生徒さんたちはいつかけ流しを
していたか、いくつか例をご紹介します。
・朝食時にいつも流れている
・お母さんの食事の準備中
・車移動
・お絵かきや一人遊び中
私の娘の場合は、朝幼稚園に行く前の
1時間半。送迎中は車の中で英語の歌。
私のレッスン中(仕事中)は一人遊びしながら
聴いていました。
英語の音源以外はすべてヴァイオリンの教本曲。
当時はほとんどテレビをつけていなかったので、
日常の音源は英語とヴァイオリンでした。
子どもは繰り返しと新しものが好き
子どもは何度も同じことを繰り返し求めることがあります。
同じ絵本を何度も読んで!と言ったり、
同じ曲をかけて!と求めます。
それと同意に新しいものをいいタイミングで
入れていかないと飽きてしまいます。
私は英語絵本で導入する際に、
どのタイミングで新しい絵本を導入させるか、
いかに飽きさせずに以前習った絵本を
音読させるか考えています。
生徒さんによって興味も違うし、
どこに楽しさを感じてもらえるか
それぞれなので、かなり試行錯誤しながら
行います。
視界からのインプットにこだわらない
かけ流しを行う時には、できるだけ耳で聞こえたものを
子どもが自由にマネできる環境にすることを
おすすめしています。
途中で親が
「今の発音はこうじゃないかしら」
とか
「そこはアクセントちがうかも?」
とアドバイスしないことです。
なぜかと言うと、音を聴くことを重要視
している時期に、絵本の文字だけに集中
しすぎてそこを指摘すると、
「文字を読む」ことに意識が向き始めます。
先に文字を意識するとどうなるか。
例えば、
[I don' t want to go there]という文が
CDでは
「あぃど わぁナ ゴーゼぁ」と聞こえ、
それを子どもがマネをしている時
「これは、【あい】、次は【ドント】って発音でしょ」
と一つ一つ丁寧にばらしてしまうと、
そういう読み方になっていきます。
まずは聴こえた通りでいいのです。
どんな文字か、どんな単語の集まりか、、、
ではなく、まずはこういうイメージ(絵本のイラスト)
の時にはこう表現するんだ、こういう音で話すんだ、
ということがしっかり定着してから、
次の段階に入ることをおすすめします。
かけ流しを信じて継続したら
どんな変化がある?
音の特徴がわかる
子どもは口で説明できなくても、英語の音の特徴が
分かるようになります。
日本語には母音が5つしかありませんg
英語には短母音だけでも11あります。
英語では意味が違ってくるこの音が、
日本人の耳では区別されずに認識されてしまいますが、
たくさん聞き流しをして育った子どもは
この違いがわかるようになります。
アクセントがわかる
日本語は英語と違って抑揚がありません。
同じ口調で英語を読んでしまうと、
海外の人にとっては「お経」のように聞こえてしまい
分かりにくいといいます。
でも「アクセント」は自然にわかっている分には
いいのですが、後から意識して発音しようと
思うとかなりエネルギーのいること。
普段からかけ流しをしていると、英語という
言語はアップダウンがある音だとわかるので、
それを子どもがマネて話すようになります。
聞き取りが得意になる
そうはいっても、中学へあがると
みんな平坦な読み方に戻ったり、
あまり上手なアクセントで読むのは
恥ずかしい時期がきたりします。
なぜかというと、発音指導が充実していないので、
日本語的に英語を読む生徒のほうが圧倒的に
多く、そちらのほうが心地よく感じてしまうから。
それでも、かけ流しをたくさんしてきた
子どもたちは、リスニングがかなり得意です。
英語独特のつながった音やスピードを
聞き取る力がついているので、細かいニュアンスなども
聞き取る力がついているのです。
語彙力があがる
普段聞き流しをしてきた生徒さんは、
中学へ上がった時に、
習っていない単語や表現を記憶して
覚えていることがたくさんあります。
これはその年になってみないとわからない
ことですが、私がここ20年たくさんの生徒さんの様子を
見てきた結果、あきらかに普段のインプット量の
違いだと言えます。