―お任せできる事・できない事ー
「うちの子はもう〇年英語教室に
通っているので話せるようになるはず。」
「とりあえず人気のある英会話塾に通わせている」
「○○先生が担当してくださっているから安心」
そんな声を耳にしたことがありませんか。
お教室に入会しただけで
何となく満足してしまうと、
あっという間に年数だけが
過ぎてしまいます。
時々「うちの子はOO先生に任せっきりで。。。」
と謙虚に話すお母さま方もいますが、
本当に任せっきりのご家庭と、
実は上手にサポートしている
ご家庭にはっきりわかれます。
もちろんできるお子さんのご家庭では、
上手に声掛けやサポートをしています。
ここでスクール任せにするのは
なぜ間違いなのか!?
理由をみていきましょう。
年間45回前後のレッスンで英語は上達しない
例えば週1回英語の60分の英語の
レッスンに通ったとします。
1年間通うとだいたい45回前後になりますが、
どんなにいいスクールでも
年間たった45回の
英語レッスンだけで
英語が上達する子はいません。
もしグループレッスンでおとなしい
タイプお子さんだったら、
年間どのくらい発話するでしょう。
英語に軽く触れる程度の
1年間で終わってしまいます。
どんなプランでどのように
すすめていけばより効率的か
専門家のアドバイスが必要です。
自分の子どもが今どのレベルにいて
どのように学んだらより楽しく
成果をあげられるかは
お任せするのがいいでしょう。
でもお家での取り組みに関しては
お家の方にご協力してもらわなければ
なりません。
大抵の英語スクールでは「聞く」
宿題が出されていますが、
毎日聞き流すと年間300回以上になります。
でもお家で聞かないとレッスンの時に
英語を耳にする程度になってしまうのです。
最初はよくCDを聞く子も聞かない子も
あまり差がないように感じますが、
これが数年たつと目に見えた
違いを感じるようになります。
リスニングスキル下がってきたり
カタカナ英語に戻って
しまったりするのです。
原因はお家でのリスニングが
十分ではないことが
ほとんどですが、
講師が毎日生徒一人ひとりの
お家での様子をチェック
することができないので、
ある程度の年齢まではお家での
サポートが必要不可欠になります。
―ではどうしたらいいか―
ほんとうに英語が良くできる子は、
お教室でのレッスンのほかに
お家英語を習慣に
しているご家庭が多いのは事実です。
小さい生徒さんのお宅では、
親が毎日決まった時間に
CDを流したり、
高校生なら通学中毎日
行きかえりに聞くことを
決めて実践したり
それぞれのご家庭で
お子さんにあった
英語環境を常に整えています。
「英語3年間習っていました!」
だけではどれだけ英語を
学習してきたかわかりません。
毎日英語に触れる環境を作りながら
レッスンを受けた3年間なのか、
週1回だけお教室でレッスンを受けていた
3年間なのかによって
大きな差があることを覚えておきましょう!
―その英語教材使いこなせていますか?ー
同じことが「英語教材」でも言えます。
色んな教材を試すのはとてもいいことです。
子どもの目に入るところに
英語絵本を置いてみたり
英語カードを貼ったり、
さまざまな英語CDをかけ流しすることは
私自身も実践してきました。
今は本当に目を引くようなかわいらしい
英語教材があふれていて、
ついついあれもこれもセットで
欲しくなってしまいますが、
一気にまとめて購入したり、
人気だからという理由で購入するのは
おすすめしません。
また中高生でも、山のように参考書や
ワークブックを買い込んでいる
生徒さんの話を
時々聞きますが、これが意外と
逆効果につながってしまいます。
ではその3つ理由をみていきましょう
1結局使いこなせない
英語を教える仕事をしている
講師でさえ、
いろんな教材を試して
分析するのに時間がかかります。
一括購入しても一部しか
使いこなせなかったり、
必要なかったりする場合が
本当に多いのです。
また、どんなに魅力ある教材でも
子どもはすぐに飽きてしまいます。
オブジェのようにきれいに並んだ英語教材を
何度かお見掛けしたことがありますが、
どうしても使いたい教材があるなら
それを使ってレッスンをしてくれる
講師を見つけましょう。
経験のある講師なら上手に取り入れてくれるはずです。
2教材に囲まれて英語ができた気分なってしまう
なぜかたくさんの教材に囲まれると
不思議と英語ができた気分になって
しまう場合があります。
英語の辞書や単語帳なども同じです。
「人気NO.1テキスト」
「○○おすすめの辞書」
など目にすると
つい購入してそこで満足してしまう。
でも実際は机の上に
並べてあるだけだったり
本棚に飾ってある場合も多いのです。
実際、英語が良くできた
中高生たちから話を聞くと、
学校の教科書と配られた
ワークブック以外
教材を購入したことがなかったり、
塾や先生にすすめられて買った
参考書のみ追加程度に購入したと
答えた人がとても多かったです。
教材がありすぎるとかえって
学びの妨げになる場合が多いです。
・ストレスにつながる
これは小さいお子さんの為に
親が奮発してたくさんの
教材を購入した場合に
よく聞く話です。
親が良かれと思って
購入した英語教材に、
子どもが見向きもしなくなると
「せっかく買ったんだからやりなさい」
とつい言ってしまう。
どんなにいい教材でも毎日親から強制的に
やるよう言われたら誰でも
嫌になってしまいます。
でも親の気持ちとしては
思い切っていいものを購入したからには
しっかり使いこなてほしい!
と思うのも自然なこと。
それでお家の方も一緒に楽しみながら
お子さんと使いこなせるなら問題は
ないのですが、専門家でもないかぎり
大量の教材を継続して使いこなすのは
なかなか難しいのです。
親の購入ストレスが原因で
子どもが「英語嫌い」になってしまった
という話は実際よく聞きますので
気をつけましょう。