【#7:英語成果が分かりにくいのですがいい方法はありますか】
今現在どのくらいのレベルか
わからない、ほんとうに上達しているかわからないので、
何か確認できるものはありますか?
と聞かれます。
そもそも英語の成果は目に見えにくく、お家の誰かが
英語で話しかけないかぎり、わかりにくいものです。
また、英検などテストの合否だけで判断するのも
とても危険です。なぜなら英語ができるお子さんでも、
英検の形式やテストという評価されるものが嫌いな生徒さんは、
数字として結果が出ないからです。
子どもの英語成果が出てくる時期を、
お花や植物にたとえてお話することがあります。
同じ時期に種を蒔いても、大きさや種類が違うので
咲く時期が違います。すぐに目を出すのもあれば、
しっかりとした根をはるのに時間をかける花もあります。
種を見た段階ではわかりにくいのです。
でも途中で水やりをやめることなく、ときどき肥料もあげて
そのお花の専門家にアドバイスをもらいながら育てることで、
必ず目が出ます。
お教室で同じ時期に入会した生徒さんが5人いました。
グループレッスンでしたが、性格も取り組むスピードも違うので、
それぞれできる得意分野が違っていました。
単語を1日でたくさん覚えられる生徒さんもいれば、
書くのは苦手だけど、会話が得意など、それぞれでした。
5人同じ時期に英検を受けましたが、一人だけ不合格でした。
最初なぜかわからなかったのですが、毎回レッスンをやっている様子や
宿題の提出状況、その生徒さんの性格から、できていないのではなく、
下に根をはるタイプなのだと確信しました。
その後も2回連続5級不合格になりましたが、確実にやるべきことを
やっていたので、私は大丈夫だと思っていました。
ここですばらしいのは、お母さまです。
保護者面談という形で個別に生徒さんの状況を
お伝えする機会を設けていましたが、
「なぜうちの子だけ合格できないのですか」とか
「結果がでないならやめます」
ということはなく、私が大丈夫だという言葉を
信じてその後も継続してくださいました。
中学へあがると、その生徒さんはいきなり英語で
トップになりました。すごい勢いで芽が出て蕾も出て
花が咲いたのです。
英語の成果はペーパーテストだけではわかりません。
あくまでも目安です。
そもそも成果が見えないものだと理解し、
しっかり生徒さんのことを見てくれる先生に
定期的に確認してもらうのが一番だと思います。