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アジアの英語能力指数・日本は?!

投稿日:2023-04-02 更新日:

EF EPIアジア地域ランキングとは?―日本人のEF EPIが上がらない理由も紹介―

 

英語の勉強をしていると「日本人も英語に関する意識が変わってきたな」と感じることもあるのではないでしょうか。

以前よりも「英語教育」に関するニュースも話題になっていることから、日本も英語能力が高まっていると思っている方もいます。

しかし、日本のEF EPIは80位と低くなっていることから「なんでこんなに順位が上がらないのか」と疑問に感じている方も多いのです。

 

そこで、今回は「EF EPIアジア地域ランキング」「日本人のEF EPIが上がらない理由」について、ご紹介していきます。

 

EF EPI(英語能力指数)とは?

 

EFエデュケーション・ファーストは「EF EPI」と呼ばれており、このテストを受けることによって、国ごとの英語能力指数の平均を確認することができます。

また、『EF Education First』が世界中の方を対象にテスト行い、EF EPIをまとめたランキングも存在します。

このようなテストは毎年のように実施されており、世界72の国や地域に住んでいる95万人以上の成人男女のテスト結果を反映させています。

試験内容としては、リーディングとリスニングの両方が含まれて行われているのが特徴です。

5段階に分かれているランキングの5段階指数は、以下の通りです。

 

  • 非常に高い:ネイティブスピーカー。会社の契約交渉なども行える
  • 高い:テレビ番組をスムーズに理解でき、職場でもプレゼンを行える
  • 標準的:歌の歌詞を理解することができ、専門会議にも参加が可能
  • 低い:簡単なメールを理解でき、観光客として旅も可能
  • 非常に低い:簡単な自己紹介を行うことができ、合図なら理解できる

 

アジア地域ランキング上位は、シンガポール

 

2022年度のおけるEF EPIの結果は、以下の通りです。

 

  • 2位:シンガポール
  • 22位:フィリピン
  • 24位:マレーシア
  • 31位:香港
  • 36位:韓国
  • 62位:中国
  • 80位:日本

 

日本とともに英語能力が低いに分類された中国ですが、約20位の差は激しくなっています。

その証拠に数値を見ると、中国は「標準(Moderate Proficiency)」レベルに近い数値です。

このようなことから、日本がどれだけランキング上位の国よりも、英語能力が低いことがわかります。

 

日本人のEF EPI率が上がらない理由

 

日本の順位は80位と横ばいになっており、日本人の英語能力がアップしづらいことがわかっています。

しかし「ここまで英語が大切とされているのに、どうして順位が上がらないのか」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで、ここからは「日本人のEF EPI率が上がらない理由」について、ご紹介していきます。

 

英語を学ぶだけで、身体に染み込ませていない

 

日本人は、英語をイメージすると「勉強」というものがいちばんに挙げられます。

そのため、日常生活と切り離してしまい、本当に必要なスムーズな会話を学ぶ機会が少なくなってしまうのです。

また、実際に勉強がうまくいっても緊張や意識がまとわりついてしまい、海外では通用しない英語だけが知識として残ってしまいます。

このような事態を解決するためには、日本人の「英語に浸かる」というイメージが必要になります。

例えば、普段から海外の映画を見たり、洋楽を聴いたりすることが必要です。

さらに、英語の学習方法としていちばん大切なのは大量のインプットと、その知識を活かせる環境作りです。

日本には、ここの意識改革が進んでいないため、ランキングが横ばいになっているとされています。

 

完璧を求めすぎてしまう

 

日本人同士の会話は、なんとなく通じ合って「お互いがなんとなく理解できれば良い」という風習があります。

そのため、単語が分からなくても会話は進んでいくのが、日本語の特徴です。

しかし、英会話となってしまうと、一つの単語が抜けてしまうだけで会話が成立しなくなってしまいます。

また、日本人が英語の取得目的は「英会話で楽しむ」のではなく、英語を利用することでビジネスチャンスや人脈を広げるために、英語を勉強していきます。

ビジネスでは英会話というよりも、細かなイントネーションを使いながら会話していく必要があるため、完璧を目指してしまう日本人の気質はモチベーションの維持が難しくなってしまいます。

 

実感がしにくいものに飽きやすい

 

英会話の多くは、実践して成果をすぐに得られるものではないため「成長している実感が湧きにくい」というデメリットが存在します。

また、長期的な目で学んでいかないといけないことから、途中で投げ出したくなってしまう場合もあるのです。

日本人は「うまくなるかな」という不安要素を抱えつつも、大きな目標を掲げすぎてしまい、現実とのギャップを感じてしまう方が多くいます。

そのようなギャップがあると、さらに「自分には才能がない」と思い込んでしまい、英会話を諦めてしまう原因にもつながります。

このようなことを避けるためにも、1ヶ月前後で達成できる「小目標」を立てながら、モチベーションを保つことが大切です。

 

まとめ

 

今回は「EF EPIアジア地域ランキング」「日本人のEF EPIが上がらない理由」について、ご紹介しました。

日本に住んでいると「日本人の英語の意識が上がってきている」と勘違いされやすいですが、今回のランキングによって、英語に対する意識の差が大きいことが理解できます。

また、日本人特有の「完璧」「勉強熱心」が裏目に出てしまい、英語勉強の仕方によって効率が下がってきてしまうのです。

「日本のEF EPIランキングが気になる」という方は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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