英語教育

なぜ9歳以降は英語学習法を変えるべきか

投稿日:2020-12-21 更新日:

子どもが英語を学び始めるときに、

スタートを間違えてしまっては、

効率の悪い学び方になってしまいます。

年齢に合った導入をしていかないと、

子どもによっては「英語はおもしろくない」

「英語はきらい」など嫌いになってしまう

場合もあるのできをつけなければ

なりません。

 

今日は私がおすすめしている9歳前までの

学習法と9歳以降の学習法は何が違うのか

についてお話していきます。

 

9歳というのはあくまでも目安で、

子どもの性格によっては多少前後がありますので、

ご参考までにお願いします。

 

幼児期の特徴

 

幼児期は親から与えられた言語環境下で

文法的な指摘や指導なく、だれもがわずか

2年ほどで母語を話せるようになります。

 

あまりにも当たり前すぎて、このような

高い言語獲得能力をもっている時期だということを

忘れてしまいがちですが、幼児期は

言語を学ぶ時期として最適なのです。

お父さんやお母さん、家族の話している

日本語をただひたすら聞いて真似て

たくさん間違えながら覚えていくわけです。

 

この幼児期から小3くらいまでの時期は

年齢に合った量&質の英語インプットをするという

耳からの入力をメインに学習するのがベストだと

言われていますので、とてもシンプルです。

 

逆にこの時期に、耳に入った英語を細かく

日本語に訳したり

(お家はこれは日本語でどういう意味?と聞くのはNG)

英語の語順を説明するのはよい学習法とは言えません。

 

せっかくイラスト(絵本なども含め)や英会話のやり取りで

子どもがイメージとして覚えている言葉を

「日本語」という言語に直してしまっては

せっかくの英語脳が台無しになってしまうので、

気をつけなければなりません。

 

では9歳以降は?

 

小学校中学年以降はロジカルな思考が育ちます。

この時期の子どもたちには、

耳からのインプットだけではなく、

同時に目からの刺激、文字の意識付けが

とても有効でそのほうが理解も早いと言われています。

 

9歳前までの直接法(聞いた音を口に出す)に

プラスをして同時にフォニックス(音声学)の

定着が重要になってきます。

とくにこのフォニックス、英語の音を理解するのは

とても重要で日本の学校英語教育では

行われることがないので補足する必要があるのです。

 

9歳以降は同時に導入しなくてはならないことが

たくさんあるので、他にお稽古事をやっていたり

学校の部活動で忙しくなると、十分時間がとれない

場合があります。

 

でも正しい学習法でしっかり時間もかけてスタートしないと、

この時期から始めた子どもたちは

「英語=塾の勉強」のイメージが強くなってしまい

英語の好き嫌いがはっきり分かれるので注意が必要です。

 

ホームバイリンガルの生徒さん例

 

ホームバイリンガルに9歳で入会の

生徒さんがいます。

英語を一切習ったことがなかったので、

最初の3か月をインプットメイン、後半3か月で

細かい説明をいれていきました。

ABCも曖昧でしたが、とにかく英語の音に慣れてもらうため

たくさん英語絵本のCDや歌、フォニックスCDを聞いてもらい、

アクティビティーを取り入れた復習をしました。

絵本を読むときも細かく

「I」は私はという意味で。。。

ここでの「a」は1つのものを表して。。。

とは説明しませんでした。

 

ただ絵を見ながら

「こういう時はこんな風に言うんだ」と

イメージしながら音読してもらい

少しずつ細かい内容を説明し

6か月から1年かけてこれまでインプットしたものと

アウトプットしているものをリンクさせて

いきました。

また、あえてナチュラルスピードを聞かせることで、

英語のつなぎ音やリズムアクセントに慣れてもらい、

時期をみて、本当はどんな単語の集まりなのか、

文字で表記するようにしました。

 

ご両親にもレッスンでならった会話や

絵本に書いてある単語の意味を

一つ一つ拾って日本語に訳させたりしないよう

丁重にお願いをしました。

こちらの生徒さんは

YouTubeやこブログでもときどき

ご紹介していますが、本当に発音もきれいで

フォニックスの最初の基礎マスターも

順調に学習できている自慢の生徒さんです。

 

最後に

脳科学者の茂木健一郎さんは乳幼児期が英語学習の

黄金期だと伝え、5歳までに

英語教育を始めることをおすすめしています。

 

年齢や環境によって習得度が全く違ってきますので、

子どもの英語教育をスタートするときには

時期によって導入の仕方が違うことを

覚えてくといいでしょう。

 

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