5歳~6歳【聞くこと+発話すること重視】
―どんな時期?―
英語絵本を始めて3年くらいになる
お子さんなら、
だいぶ英語耳もできているので
絵本の音読や暗唱も
上手にできるころです。
また
書くことに興味を持つ子も
増えてきます。
男の子より女の子の方が
書いたり塗ったりすることが
好きなケースが多いかもしれません。
英語と日本語の違いもはっきりと
認識するようになり、
日本で話されている
日常の言葉ではないことに
とまどいや疑問を
もつこともありますが、
同時に学習意欲も
高まる年齢とも言えます。
娘は4歳の終わりから5歳くらいのときに、
「ママが今しゃべっているのは
英語っていうんだよ」
と
言ったことがありました。
それまで、娘とは簡単な会話は
英語で話すこともあったのですが、
その都度英語→日本語、
日本語→英語という
変換をしたくなかったので
私自身もあえて
説明しないようにしていました。
娘のように周りから
「英語の発音きれいだね!」
とか
「英語わかるの?」と
言われるようになって
初めて違う言語だと気づき、
褒められることが嬉しくて
さらに興味をもつこともあります。
私はこの時のタイミングで
カナダからのご夫婦の
受け入れホストに登録しました。
数日間の短い間でしたが、
娘も英語コミュニケーションを
楽しむことができましたし、
そのご縁でカナダに
1か月滞在したこともありました。
お家での環境といえば、
海外の子ども番組を
みせるようにしました。
当時気に入っていたのは
「ドーラと一緒に大冒険」や
「ディズニーの英語版」で、
少し長めの番組です。
何かに興味を持ったときが
一番吸収できる時期なので、
ここぞとばかり英語環境を
充実させていきましょう。
―何をする?―
基本的には絵本と
フォニックスの音源を聞くこと。
ただこれまでずっと
やってきたお子さんにとっては
少し飽きてくる時期でもあります。
そのようなときには、
お家で目標シートを作って
「今月は○冊暗記しよう!」
とか
「この絵本読んだら内容と同じ料理してみよう」
など変化をつけるようにします。
私がお教室でやっていたことは、
「絵本暗唱大会」で、
くじ引きで当たった人が
みんなの前で発表すること、
ページごとに交互に
音読すること、
わざと私が間違えて
読んでどこが違っていたか
間違い探しをしてもらうゲーム
などです。
どれもたくさん聞いて
音読していないとできないような
アクティビティーなので、
ほんの少しの緊張感と、
やっておかないとゲームに
負けてしまうからしっかり
聞いておかないと!
の
モチベーションを保つことができます。
お家でも同様、
お子さんと絵本の一緒読みができますし、
家族で暗唱大会ごっこもできます。
間違い探しの
リーディングも
ぜひ参考にしてみてください。
ゲームをやるときや
暗唱大会ごっこの時には、
子どもに本気で競うのではなく、
ぎりぎりのところで
勝たせてあげましょう。
子どもが気分よく
終われるように上手に
調整することで、
また次もやりたいという
気持ちになります。
日常の生活の中で
取り入れられるものとして、
ラベル貼りはいかがでしょうか。
例えば冷蔵庫には「refrigerator」、
塩のケースには「salt」など
子どもの目の入るところに
英語表記します。
長い単語は書けなくても
見れば発音できることが
多いので、
少し難しめの単語なども
交えながら
貼ってもいい場所につけていきます。
この時期は簡単な
自己紹介もできるようになるので、
どんどん発話の機会も
増やしていきましょう。
まずは名前と年齢「I’m~」、
「好きなもの(like)」を
自分の口で言えるようにし、
少しずつ「できること(can)」
や「なりたいもの(I want to be a~)」
を増やしていきます。
すでに十分なインプット(聴く)と
アウトプット(真似読み・リーディング)が
できているお子さんが
次に導入するのはライティングです。
まずは簡単なアルファベットが書けるよう、
大きめの幅のノートに
できればマーカーやクレヨンなどで練習します。
まだ手の力がない子どもたちは
ストレスのない書き方で
練習するのが一番です。
アルファベットが書けるようになったら、
簡単な短い単語、
絵本で読んだことのある
短いフレーズなどを書いていきます。
この時期から英語をスタートした場合は、
書きは少しあとにしましょう。
子どもが英語を学ぶ順番は
あくまでも
「聞く」→「真似る/話す」
→「書く」になりますので
まずは
「聴くこと」こと
「真似ること」から
スタートしてみてください。