受験勉強や英検対策で、
同じくらい勉強量をこなし、
みんな互角に近い状況で
あとは
本番で実力を出すのみ!
となった時に
いつも通り結果が出せる人と、
出せない人に
分かれる場合があります。
原因は一つではありませんが、
今日は「思考的(マインド)な角度」から
その理由を分析していきたいと思います。
その前に、潜在意識と顕在意識について少し
説明しますね。
顕在意識とは、
意識的に自分が考えて行うことができる意識のことで、
潜在意識とは、
心の奥底にある本人も気づかない意識です。
大切な試験がある生徒たちは
顕在意識では、
「ぜったい合格!」
とか
「これだけやってきたから大丈夫」
と意識的に自分にも言い聞かせて
それをモチベーションに変えていきます。
ポジティブな人は
いい言葉を口に出して行動することの
大切さもよくわかっています。
でもそれ以上に
影響するのが、「潜在意識」の
ほうです。
負けず嫌いの子が
こういうことを
言っているのを聞いたことありませんか。
「○○くん、失敗すればいい」
「○○くん、今回順位下がればいいな」
「○○ちゃん、あまり勉強してないから結果出ないといいな」
そう考えてしまったり、
ちょっと意地悪な感情が出てしまうこと、
だれでも
あることかもしれませんが、
こういう感情がたまりすぎると、
本番に、自分が同じ状況になる
可能性が高くなります。
潜在意識には面白い特徴が色々あるのですが、
口に出さなくとも
心で思っていることや、
自分の中で消化されていない
負の感情など蓄積されすぎると、
いざという時に、
その状況を引き寄せるからなんです。
また、潜在意識は「主語を認識できない」
と言われているので、
この点も気を付けなければなりません。
「○○君、順位下がればいい」
は
「自分、順位下がればいい」
と心で願っていることになります
「○○、合格しなきゃいいな」
は
「自分、合格しなきゃいい」
と同じなんですね。
だから、たくさん周りの人のことを
悪く言うと、
それが貯まったころに、
自分にそのまま返ってくるんです。
人を下げるような思いを
持っていると
周りのみんなから否定されるような
気持ちが湧いてきて
自分が表に立つ状況のときや
本番の時に
過度に緊張してしまう、
だから、力を出し切れないと
いう仕組みになっているそうです。
負けず嫌いな子はたくさんいますが、
結果を出せる子たちは、
「自分もベストを尽くすけど、
みんなも自己ベスト出せたらいいね」
と考えます。
それを心から想っているんですね。
ホームバイリンガルの生徒たちは
みんな希望の高校に合格できましたが、
「仲いい友達みんなで合格したい」
とよく言っていました。
そのなかでも
ずば抜けて英語ができる生徒さんの
特徴2つあげると、
①人の悪口を言わない(揚げ足取りや見下しをしない)
②できる友達をよく褒める(認めて尊敬している)
になります。
子どもは自分の感情に素直なので
悔しい気持ちがエスカレートすると、
「できる友達」や「合格した友達」
を目にしたときに、
「でも○○はできてないよね」
とか
「○○は自分のほうができる」
と言いたくなるのも自然です。
でも、そのできる生徒さんは
そういう話を見聞きすると
逆に、
「天才なんだよね」
とか
「結構努力してるみたい」
と素直に言います。
そして、自分もそこに近づけるように
いつも努力をするんです。
すでにトップのスコアをキープしている
生徒ほど、さらっと相手を認める発言を
します。
自然な流れの会話で
そういう本音がでてくる生徒さんは
やはり結果が出やすいし、
自分でいい流れを引き寄せています。
だからかなりいい状態で
本番も発揮できるんです。
努力しているのに
うちの子、結果に反映されない。。。
と感じたときには
いつもどういう言葉を口にしているか、
ポジティブな言葉以上に、
真逆の感情を貯めこんでいないか
観察してあげるといいかもしれません。
そして、そういう感情があると
どういう影響があるかを
伝えてあげると、子どもは素直なので
すぐに実行にうつします。
せっかく努力しても
負の感情が蓄積されすぎていたら
本当にもったいないです。
でも、もし
ほんとうに安定した感情の中、
ベストを尽くしたのに
結果が伴わなかった場合は、
「そっちの方向ではないよ」
というサインのことも
ありますので、
その時は心配することなく
気持ちを切り替えて
新しいステップを進むように
すればいいですね。
今日は、思考的観点からみた
結果を出し続ける生徒さんの
特徴をお伝えしました!
潜在意識と顕在意識、上手にバランスとっていきましょう。
*潜在意識(心の奥底にある、本人も気づかない意識)と顕在意識(意識的に行うことができる意識)