留学前に準備するべきことや、心がけておくことは
ありますか?というご質問がありました。
私自身16歳で短期留学、高校卒業してからは4年間アメリカ留学を経験しました。
その後は、ホームステイプログラムを立ち上げ生徒さんを引率したり、娘のスクール体験などを
行ってきましたが、これだけは知っておくといいと思うことを5つお伝えします。
①リスニング力を鍛える
まずは相手の言っていることがわからないと、言葉のキャッチボールができません。
今は、たくさんの日常英会話のCDが出ていますので、ナチュラル英語のスピードに
慣れるよう、毎日聞きましょう。できれば聞きながら、自分も答えるようなかたちで
英語を口に出したり、リピートしたりすることをおすすめします。
②自分のことを伝えられるようにする
日本からの生徒だと思うと、当然日本のことを聞いてきます。
私が初めてホームステイしたときにも、まるで「日本代表」のように
たくさんのことを聞かれました。
住んでいる町や家族のことなど
よりパーソナルなことも聞かれます。
日本からの写真(今はスマホの保存しておくといいと思います)など説明の
助けになるよう、家族写真や家の周辺など撮っておくことをおすすめします。
③どんな小さなことでもはっきり意見を述べる
意外とどっちでもいいようなことを聞かれます。
「OOとOOならどっちがいい」とか「どちらが好き」などです。
たとえ、どちらでもいいと思ってもはっきり選択しましょう。
私のケースでいうと、「ホームステイ先のお家でドレッシング何がいい?」
と聞かれたとき。
ステイ先にあったものはどれも好きだったので、ほかのみんなが選ぶもので
いいと気をまわしたつもりで「どれでもいい」と伝えたのですが、
とても不思議そうな顔をされたのを覚えています。
ちなみにルームメイトの子はそれぞれバラバラに好きな種類のドレッシングをいい、
ヨーロッパのルームメイトは「私はいつも上質なオイルと塩でいただくの」と
いって「マイドレッシング」を作り始めたのです。
日本で聞くと、みんなわがままのような感じにとられますが、それが当たり前。
自分の意見をはっきり伝える訓練をしておきましょう。
また、日本のように顔色をうかがってヘルプしてくれることはまずないと思ったほうが
いいでしょう。
④お土産にこだわりすぎない
日本はお土産文化ですが、海外はさほど「おみやげ」にこだわらず、期待もしていません。
ホームステイプログラムに参加するとあれこれ買うよう勧められますが、
逆に不思議がられます。私も以前日本のものをいろいろ持参していきましたし、
留学4年間のうちアメリカ国内でちょっとしたお出かけをするごとに、
ホストマザーにお土産を買っていました。
でもある時、そういうことはしなくて大丈夫だから
自分に使いなさいと言われました。 どこか行くごとに誰かのことばかり考えながら
過ごすのではなく、自分が100%楽しむように。との教えです。
学生同士だったら、日本からの小銭を珍しがって喜ぶ子が多かったし(特に5円など)
抹茶味のお菓子くらいでも十分だと思います。特にお願いされたリクエストがない限り、
お土産選びに時間をかける必要はありません。
⑤行先国の文化を受け入れて楽しむ
ここは一番大事。
どんなに相手国のことを調べていっても、予想外のカルチャーショックに出会います。
その時、「日本だったら~なのに」と思わず、「この国って面白い」と
感じられるよう心がけましょう。
そして、「ここには次いつ戻ってこられるかわからない」という一期一会の気持ちで、
たくさんのことにチャレンジしましょう。